自己肯定感とは、ありのままの自分を許し、自分の価値や存在を肯定できる感情の事。
自分を信じる力とも言えます。
自己肯定感が低いと何をするにも自信が持てず、なかなか行動できなかったり、人の目が気になったりします。
また、他人と比較して落ち込んでしまったり。
そんな時におまじないとも言える、唱えると心が軽くなる詩がありますのでご紹介しますね。
こんな人にオススメ
・人の目が気になり自分のやりたい事ができない
・他人に対して「どうしてこうしてくれないの」とイライラしてしまう
・人の期待を裏切るのが怖い
ゲシュタルトの祈り
私は私のために生き、あなたはあなたのために生きる。 私はあなたの期待に応えるためにこの世に在るのではない。 そしてあなたも、私の期待に応えるためにこの世に在るのではない。 私は私。あなたはあなた。 もしも縁があって、私たちが出会えたのならそれは素晴らしいこと。 たとえ出会えなくても、それもまた同じように素晴らしいことだ。 フレデリック・パールズ
ドイツの心理学者フレデリック・パールズさんのゲシュタルト療法で使われる祈りの詩です。
【参考記事】フレデリック・パールズのゲシュタルト療法(Wikipedia)
この言葉は「自分の人生を自分らしく生きる」ためにとても重要な意味をなす詩であると私は考えています。
ではこのゲシュタルトの祈りによりどんな効果が得られるのでしょうか。
ゲシュタルトの祈りに学ぶ自分軸で生きる考え方3つ
自分の気持ちに正直になる
「人の目が気になりなかなか自分のやりたい事ができない・・・」
こう考えてしまう人は幼い頃にいた環境が原因である可能性があります。
周りの大人、とりわけ養育者が周囲の評価を気にする性格で、子供にも周りと同じ価値観を当てはめようとしていた。
これは養育者自身の経験などから
「子供には人から変に思われてつらい思いをさせたくない」
という考えを導き出し、
「恥ずかしいことしないで。周りの人に笑われるよ!」
「もっと他の人に足並みそろえなさい。」
など無意識に良かれと思い、人の目を気にしながら生きるよう教えてきたパターンです。
また、周囲の期待に応えたい、喜ぶ姿が見たいと考える他人を思いやれる優しい人も期待を裏切ってまで自分のやりたい事をするのはためらってしまうという傾向にあります。
そんな時、『ゲシュタルトの祈り』を思い出してみましょう。
「私は私のために生き、あなたはあなたのために生きる。
私はあなたの期待に応えるためにこの世に在るのではない。
そしてあなたも、私の期待に応えるためにこの世に在るのではない。」
周りの人に自分のやりたい事を話してみたことはありますか?
もしかして相手はあなたがそう思っていることに気づいていない可能性が十分にあります。
法律から逸脱する事や社会のルールを守らない事でなければ自分のやりたい事をやってみる事はまったく悪いことではないはずです。
自分の心の声を大事にして自信をもってチャレンジしてみましょう。
堂々と自分を表現する
人には「イメージ」というものがあります。
「この人はこういう人。」
というレッテルを張られ、そのイメージを壊さないように行動する。
そのイメージという縛りが時に自分を苦しめ、自分の思いとは裏腹な行動をとる時があります。
ですが他人が作るイメージに従って生きたところで周りの人達が最終的に自分に何かしてくれるわけではないですよね。
自分の人生の舵取りは自分で決める。
「○○さんってそういう事するんだ。意外。」
と言われたら、悪く取らず、軽く受け流す。
「それがどうした」精神で自分は自分という感覚を常に持つことが重要です。
仮面を被り続け、好きなことを隠し続ける人生よりも自分をオープンにした方が同じ考えの人が共感して寄ってきてくれる可能性も高まります。
そう考えると自分の殻を破ってみるのが楽しみになりますね。
他者を尊重する
『ゲシュタルトの祈り』の中に『私は私。あなたはあなた。』とあるように、人は千差万別、十人十色。
100人いたら100通りの考え方があると思っていれば自分が楽になれます。
「自分はこう思うからほかの人もきっと同じはず」
という思い込みで他人が違う行動をとると不安になったり、イライラしたり。
人の行動に振り回されたり、逆に自分が相手を追い詰めてしまったりしないように常に自分と他人は違うのだという意識を持ちたいものです。
とりわけ家族、配偶者や子供など自分に近しい存在には求めるものも大きくなってしまうので
「いくら家族であっても他人である」としっかり意識付けをする必要があります。
冒頭にある詩の一部『私は私。あなたはあなた。』を心に留めておきたいです。
まとめ
いかがでしたか。
自分軸で生きることの大切さを『ゲシュタルトの祈り』は教えてくれています。
そして自分主体で生きるためには自己肯定感を高め、自分を信じる力が必要であるとも思います。
自分を信じ、大切にすることで他者も同じように尊重できるようになるはず。
この詩を心に留め、何回も復唱する事で自分のために生きたくなってくるエネルギーが湧いてくることを祈っています。
ここまで読んでくださりありがとうございました。