- 「受験に向けて追い込み中だけどもっと効率の良い勉強方法を知りたい!」
- 「資格の勉強をしたいけど時間がない!」
こんなお悩みを解決します。
この記事はこんな人におすすめ
・受験勉強の成果をもっと効率良く上げたい受験生やサポートするご家族の方
・資格を取りたいけど仕事が忙しい社会人・家事や育児に毎日忙しい主婦の方
受験生本人はもちろんの事、サポートするご家族にとっても受験は一大イベントですよね。
受験は人生のターニングポイントにもなり得る大切なもの。この正念場を乗り切るために尽力されている方は多いと思います。
また、受験生のみならず社会人の方でもキャリアアップや転職のために資格試験の勉強に励まれている方や、家事や育児に毎日が忙しいけど資格を取って何か新しい事をしたい方。
日々やるべき事が多い中、なかなか自分だけの時間が取れずに「勉強したい」という思いとは裏腹に毎日が過ぎていってしまう・・・
「仕事や家庭の事は忘れて勉強に集中したい!」
現実的にはなかなか難しいですよね。
ですが朝早く起きて勉強を行うことは、他のやりたいことに回せる時間を確保したり、仕事や家庭を両立させながらキャリアアップも出来、なおかつ勉強も効率アップ。そんな一石二鳥な方法を今回はご紹介します。
ここで早起きな著名人を紹介します。
アップルの創業者である故スティーブ・ジョブズ氏や現CEOティム・クック氏、スターバックスCEOハワード・シュワルツ氏などが有名です。
一流の成功者には早起きが多いのです。
それは朝のパフォーマンスの高さに重きを置いているからではないでしょうか。
また、本記事を書くために参考にした書籍「スゴい早起き」の著者塚本亮さんは、朝5時起きの早朝学習で偏差値30からケンブリッジ大学大学院を卒業されたスゴいお方です。
この実績を踏まえたうえで早朝学習の効率の良さを提唱されている為、効果は実証済みです。
早朝学習はメリットだらけです。
これからなぜ朝に勉強することが良いことなのかを解説していきます。
本記事の内容
・朝に勉強をするメリット
・早朝学習を継続するコツ
・効率的な早朝学習の方法(実践編)
朝に勉強をするメリット
朝は脳のゴールデンタイム
先ほど紹介した参考文献「スゴい早起き」の著者、塚本亮さんはこう言っています。
「朝5時起き」で頭がフル回転するように!
◆朝時間は、脳が一番冴えている!
朝は夜以上に勉強や仕事がはかどるー。これは早起きした人であれば、誰でも実感することでしょう。
脳科学の本でもたくさん紹介されていますが、朝起きてからの2,3時間というのは『脳のゴールデンタイム』です。
寝ている間に私たちの脳は整理整頓され、朝起きたときには整備されたグラウンドのようにきれいな状態になっています。
このため、少々難解な本を読んでも内容がスッと頭に入ってきますし、良いアイデアが次々と浮かんできたりします。スピーディーに情報処理が進み、頭がフル回転するからです。
朝時間の威力を知ってからは、率先して早起きし、集中して取り組みたい勉強や仕事をするようにしています。
「スゴい早起き」:著者/塚本 亮
私も朝活をしていますが、寝て疲れた体をリセットした朝はとても意欲的で集中力があり、良いアイデアが浮かんだり、作業も夜にやるより進みが早いです。
考え方も前向きになりますし、なにより体調がすごく良くなりました。
自己肯定感が高まり自信が持てる
朝早く起きるためには就寝時間を調節したり、一日の時間の使い方を見直したり、色々と試行錯誤します。
その試行錯誤して得た結果が「朝早く起きること」につながると成功体験として脳が記憶します。
成功体験は脳のドーパミンという物質が関連しています。
ドーパミンとは脳内の「やる気ホルモン」とも呼ばれていて、意欲や幸福感を得られるほか、感情、記憶、思考など心の機能にも関与しています。
ドーパミンが放出されると人は快楽や幸福感を感じます。「楽しい!幸せだ!」というような感情を一度味わうと人はさらに欲するようになります。
この感情をうまく利用し早起きを積み重ねていけば、「やればできる」という成功体験を生み出し自信につながっていくというわけです。
早朝学習で実際に結果を出している塚本亮さんはこう言っています。
「やればできる」という自信があふれ出す!
◆「行動してもうまくいかない」から抜け出せた
私が早起きすることで得たのは、勉強の効率アップだけではありませんでした。
早起きは私に「自信」を与えてくれました。自分でやろうと考えた通りに朝時間を過ごしたことが、自信を生み出してくれたのです。
自信の根源には常に「行動」があります。行動によって得た「成果」が自分の期待していたものとマッチしていると、人は自分に自信を持てるようになります。
かつての私はこれとは逆で、行動しても成果が得られず、自信を失い続けていました。
小学生時代から、塾を転々とするものの成績が上がらず、親をがっかりさせていたからです。
当時の私は、「どうせ、何をやっても無駄だろう」「うまくいくはずがない」という気持ちでいっぱいでした。
これを心理学では「学習性無力感」というのですが、これが無気力状態を招きます。私がその典型で、勉強する意欲もわかず、毎日、フラストレーションを募らせていたのです。
人は「自分をコントロールできている」という感覚を失うと自信を失ってしまいます。自信を持つには、「自分をコントロールできている」と思える体験を積む必要があります。
早起きすることは、この感覚を養うのに最適です。朝早く起きるために、寝る時間を調節したり余暇時間を見直したりするなど、自分で意図して時間を管理するようになるからです。やることに追われ、流されがちだった状況が一変するのです。
「スゴい早起き」:著者/塚本 亮
一日の時間を有効に使える
一日の時間は誰にでも平等に24時間あります。この時間の使い方を考えることが成功をつかみ取るカギになるといっても過言ではありません。
朝に勉強することで「まだ時間がたっぷりある」と心にゆとりや余裕が生まれます。
日中は学習時間を増やす時間に充てたり、仕事や家庭との両立、ストレス解消に自分の余暇時間を楽しむなどたっぷりと時間を自由に使えます。
生活リズムが整い健康にも良い
夜に勉強をしていて気分が乗ってくると「あともう少し!」とだんだん睡眠時間を削っていって夜更かしをしてしまいやすくなります。
夜寝る時間が遅くなると体調不良や睡眠不足の原因になります。
朝早く起きて通学や通勤前までなど時間をあらかじめ決めて勉強に取り組むことで集中力もアップし、効率的に吸収できます。
毎日同じ時間に起きて同じ時間に寝ることが大切で、体調を整え日々のパフォーマンスをアップさせます。
早朝学習を継続するコツ
朝起きてからの行動をルーティン化する
朝起きてからやることをあらかじめ決めておきます。起きたら一杯の水を飲む、カーテンを開ける、歯を磨くなど毎日同じ行動をしてから勉強に取り組むことで習慣化につながり、やるべきことにも集中できます。
5秒ルールを活用する
5秒ルールとは、行動を起こす際に「5,4,3,2,1・・・」とカウントダウンしてカウントゼロまでに行動に移すという方法です。
やる気というのは行動しているうちに出てくるものです。
「やる気→行動」ではなく、「行動→やる気」となるわけですね。
「朝起きられないよ!」という方はぜひ試してみてください。
夜の就寝時間を逆算する
朝早く起きるためには夜寝る時間が大切です。いうまでもなく夜遅くまで起きていると朝に早起きすることが苦痛になります。苦痛になってしまうと習慣化させることは難しいため、自分の最適な睡眠時間に合わせて就寝時間を調節しましょう。
最適な睡眠時間は7~8時間だと言われています。例えば朝5時に起きるとしたら夜10時には寝るようにすれば7時間の睡眠時間が保てます。
好きな飲み物や食べ物を用意する
朝に早く起きるために自分にとってごほうびになるものを用意しておくのも手です。コーヒーや紅茶、パンなど好きな物を用意することでモチベーションを上げます。
ごほうびと早起きをセットにすることで、脳は報酬と受け取り、習慣化につながりやすくなります。
効率的な早朝学習の方法(実践編)
夜にインプット、朝にアウトプットする
「エビングハウスの忘却曲線」によると、人の記憶というのは20分後には42%が脳から消え去り、一日後には74%を忘れてしまうといいます。
脳は寝ている間に記憶を整理し定着させます。
よって、夜にインプットをし、朝起きてから昨日勉強したことを再度見返すと記憶に定着しやすくなります。
また、朝は脳のゴールデンタイムであり、まとまった時間や集中力を要する「思考系の問題」を勉強するのに適しています。
過去問や問題集でアウトプットするなど学んだ事を定着させるためには、いかに学びと復習のギャップを小さくするかがカギとなります。
優先順位をつけ最優先事項から取りかかる
優先順位の大切さを説いた有名な話があります。
引用元は『会社がなぜ消滅したか』(読売新聞社会部/新潮文庫)の「文庫版あとがき」です。
「さあ、クイズの時間だ!」
大学教授は、そう言って大きな壺を取り出し、教壇に置いた。その壺に、彼は一つ一つ石を詰めた。壺が一杯になるまで石を詰めて、彼は学生に聞いた。
「この壺は満杯か?」
教室中の学生が「はい」と答えた。
「本当に?」
そう言いながら教授は、教壇の下からバケツ一杯の砂利を取り出した。そして砂利を壺の中に流し込み、壺を振りながら、
石と石の間を砂利で埋めていく。
そしてもう一度聞いた。
「この壺は満杯か?」
学生は答えられない。一人の生徒が「多分違うだろう」と答えた。教授は「そうだ」と笑い、今度は教壇の陰から砂の入ったバケツを取り出した。それを石と砂利の隙間に流し込んだ後、三度目の質問を投げかけた。
「この壺はこれで一杯になったのか?」
学生は声を揃えて、「いいや」と答えた。教授は水差しを取り出し、壺の縁までなみなみと水を注いだ。彼は学生に最後の質問を投げかける。
「僕が何を言いたいのかわかるだろうか?」
一人の学生が手を挙げた。
「どんなにスケジュールが厳しい時でも、最大限の努力をすれば、いつでも予定を詰め込む事は可能だということです」
「それは違う。」と教授は言った。
「重要なポイントはそこにはないんだよ。この例が私達に示してくれる真実は、大きな石を先に入れない限り、それが入る余地はその後二度とないということなんだ。」
君たちの人生にとって”大きな石”とは何だろう、と教授は話し始める。
「それは、仕事であったり、志であったり、自分の夢であったり・・・・・・」
「ここで言う”大きな石”とは君たちにとって一番大事なものだ。それを最初に壺の中に入れなさい。さもないと、君たちはそれを永遠に失う事になる。もし君たちが小さな砂利や砂や、つまり自分にとって重要性の低いものから自分の壺を満たしたならば、君達の人生は重要でない何かに満たされたものになるだろう。」
「そして大きな石、つまり自分にとって一番大事なものに割く時間を失い、その結果、それ自体を失うだろう。」
人生においての優先順位の大切さの話ですが、これは勉強にも応用できます。
最優先事項を朝に終わらせることによって心にも余裕が持てますし、充実感も得られます。
試験には決まった日にちがあります。そこをゴールとし、逆算して一日一日のやるべき事を細かく書き出し、実行していけば自然とゴールに近づいていくでしょう。
今日やることを明確にする
朝起きてからの2~3時間は脳のゴールデンタイムです。その時間を有効に使うためにあらかじめ前日の夜に明日なにをするかリスト化しておきます。
具体的には先ほどご紹介した通り、朝は思考系の問題を解くのに適していますので、過去問を何ページまでやる、数学や英語などの文章問題を何問解くなど、アウトプット中心の課題を準備し、細かく今日はどこまで進めるのか決めます。
目標を明確にすることで今日やるべきことに集中でき、高いパフォーマンスを発揮できます。
まとめ
朝早く起きて勉強することのメリットはたくさんあります。
- 体調や時間を自分で管理することで「やればできる!」という自己肯定感があがりやすい
- 毎朝のルーティンを決めて習慣化すれば緊張する試験の日でも平常心を保っていられる
- 朝ゆとりをもって一日を始めると充実感を得やすい
- 朝時間のパフォーマンスの高さは脳の仕組みからいっても理にかなっている
いかがでしたか。効率よく勉強をされたい方は一度お試しになってみてはいかがでしょうか。
一度やってみると早朝学習のパフォーマンスの高さ、圧倒的な効率の良さに驚かれると思います。
目指したい目標に向かって勉強している方や忙しい毎日を送って時間がないという方の少しでもお力になれたら幸いです。