エッセイ

「人生は死ぬまでの暇つぶし」に学ぶ人生哲学

「人生は死ぬまでの暇つぶし」

これはイラストレーターのみうらじゅんさんが言った言葉です。

みうらじゅんさんのインタビュー記事

最初にこの言葉を知ったのはインタビュー記事ではなく、ネットか何かで偶然ワードだけ目に入ったんです。

悲観的で世の中をナナメに見てるような、なかば人生をあきらめたような無気力で悲壮感が漂う言葉なのかとイメージしました。

でもインタビュー記事を読んでこの言葉をよく噛みしめてみると、行動力を高めたり、毎日やりたいことがあってワクワクするような充実感をもって生活したり、気軽に物事に挑戦できるモチベーションになるものであるなぁと思ったんです。

さらにみうらさんのインタビュー記事を読んで「こんな考え方もあるんだ!」と気づきをもらえたのでシェアさせてください。

この記事はこんな人にオススメ

・やりたいことが見つからない人

・やりたいことはあっても失敗やリスクを考えてしまってなかなか行動出来ない人

・目的や意味のないことは極力したくない合理主義な人

人生を悲観しているわけじゃない

突然ですが「生きる意味」について考えたことはありますか?

私はあります。

「自分が生きてる意味って何?」

「人生とは?」

「何のための生まれてきたのか?」

そんな問いの答えを探すため、自己啓発本を読んだり新しい事に挑戦してみようとしたり起きた出来事に対して意味づけをしようとしたり。

私は良くいえば慎重、悪くいえば臆病です。

そんな気質に完璧主義が加わり、行動するより先に頭で考えすぎてしまい、結局なにもしないということが多々あります。

色々と重く受け止めすぎちゃうんですよね・・・

でもみうらさんの言う「人生は暇つぶし」という言葉には肩の力を抜いてくれるパワーがあると思うんです。

冒頭でも言った「生きる意味」なんて本当はない。

生きることに意味を見いだそうとするから悩むんだと。

「生きる意味」なんて壮大なテーマじゃなくて、日常生活においても言えることです。

目的や意義をもち行動することは大切です。ですが、どんなことにも意味づけをしてしまうと行動にブレーキがかかる恐れもあります。

そんなきつくかかったブレーキをアクセルへと変えてくれる思考法をみうらさんは教えてくれました。

「人生は暇つぶしなんだ」と。

そう。すべて暇つぶし。

仕事も育児も家事も新しい挑戦もひっくるめてぜーんぶ。

失敗したらゲームオーバーじゃない。何回だってやり直せば良い。

気楽にやればいい。

だって暇つぶしなんだから。

「人生は暇つぶし」という言葉はまったく悲観的な言葉じゃない。

フットワークを軽くし、行動へと導いてくれる考え方だと私は思います。

好きなモノをみつける極意とは

めまぐるしく過ぎる日常の中で、自分が本当にやりたいことを見つけるのって意外と難しいなと感じています。

情報にあふれすぎていて選択肢もたくさん用意されている中で「さあどれがいい?」って言われてもなかなかすぐには決められない。

「やってみたけど自分には向いていなかったり、時間やお金をムダにするのもイヤだな・・・」

「でも行動しないことには何も始まらないし・・・」

「そもそも私がホントにやりたいことって何だろ?」

頭の中で損得のそろばん勘定が始まり、結局動けないでいる。

そんな状況を打破してくれそうな言葉をみうらさんはインタビューで答えてくれています。

「楽しく暇つぶしをするには好きになろうとする下地がいる」

インタビュー記事は「50代からの趣味とマイブーム」というテーマで、退職後のセカンドキャリアについてお話されていますが、現在アラフォーである筆者にも響くものがありました。

自分のやりたいことを見つける課題と平行して現在悩んでいること。

「家族と休日なにをするか問題」です。

我が家には未就学児の子どもがいます。

休日は毎回「今日はどこに行こうか、何をしようか」と頭を悩ませています。

夫とあーでもないこーでもないと案を練っても結局いつもお決まりのコースになってしまいます。

天気が良ければ公園で遊んだりキャンプをしたり。悪ければ○オンやホームセンターでお買い物。

マンネリ化してますね(笑)

興味の幅を広げるためにも好きになろうとする下地って確かに大切だな~と思いました。

好きかどうか判断する前にまずは先入観なくやってみる。

そして日頃から好奇心のアンテナを立て、「なんか気になる」と直感でビビっときたらすかさず情報を集めてみる。

そんなことを繰り返しているうちに好きなことって増えていくんじゃないかなと思います。

「嫌いかも」に手を出さないと興味のテーマは見つからない

そもそも関心がないことは興味のアンテナに引っかからずスルーになってしまう。つまり嫌いなこと=関心があるということ。

よく少女マンガで第一印象が最悪で「なんて嫌なやつ!」と思っていた彼のいい面を見てだんだん心惹かれていく・・・なんて王道パターンです。

恋愛に限らず、職場や学校でも同僚や上司、クラスメイトなどと一緒にいるうちにじわじわとその人の良さが分かり、「いつの間にか好きになってた」ってことありますよね。

やりたいことや趣味も同じで、そうやって好きになることもある。

興味のないものって意識化することが難しいので「嫌い」を興味のとっかかりにするのはアリだなと。

「なんで嫌いなんだろう?」って考えて言語化してみて、最後に「でもそこがいいんじゃない」って付け足すとなんか好きになれそうな気がしてくる(笑)

この考え方は効率や合理性を追求しすぎてしまう人にも遊びゴコロを持たせてくれるなと感じます。

忙しい毎日の中で仕事や家庭のこと、いろんな雑務をこなさなければならない状況の中でやりたいことを見つけるには時間が必要です。時間が有限であることを意識している人は、ムダや余計なことを省きたがる傾向にあると思います。

「そんなことしてなんの意味があるの?」と。

「山登りなんて疲れるだけ」

「キャンプなんて準備が大変。虫もいるし、家でゆっくりすればいい」

「ゲームなんてクリアしたところでどうしたっての?」

色々と頭に浮かんだ時。思い出してみて下さい。

「でもそこがいいんじゃない」

おおっ!なんかポジティブなカンジがします♪

合理的な考え方って時には行動を制限し、挑戦や興味の芽を潰してしまうリスクもあると思うんです。

「体験」というのは人生において貴重な財産です。

「なんの意味が?」を乗り越え、なんの意味もないことをやってみることで「好きなこと」って増えていくんだなと感じました。

「経験値」という名の財産を増やす。たくさん行動した人のみがゲットできるお宝ですね。

日常に遊びゴコロをしのばせる

車のハンドルに遊びの部分があるように、心に余裕を持たせておくことで自分の力を発揮しやすくなります。

全力でいっぱいいっぱいになると視野が狭くなり、周りを見る余裕や自分を冷静に見ることができなくなりがちです。

そんな時、自分の置かれてる状況をどう面白がれるかって大事。

ポジティブ思考のトレーニングにもなるし、くだらないことを考える事によって物事を深刻化せず心に負担をかけずにすみます。

「不安になったら不安タスティック。」

私も目の前の事でいっぱいいっぱいになると視野が狭くなり悲観的になりがちなので、この考えを心にとどめておき、遊びゴコロをもって楽しい毎日を過ごしたいと思います!

「人生は暇つぶし」なんだからとりあえずやってみよう!

インタビュー記事を読んで、みうらさんは先入観なくフラットに物事をみたり、広い視野で客観的な考え方のできる方なんだなあとの印象を受けました。

たくさんのステキな言葉の中で、特に「人生は暇つぶし」という言葉に感銘を受けました。

いろいろと余計な事を先回りして考えてしまう私は、なかなか行動できません。

だからこそ「人生は暇つぶしなんだからとりあえずなんでもやってみる」精神でいたほうが動きやすい。

たとえうまくいかなかったとしても、「いい暇つぶしができたな」で終わる話。

それに実は自分が考えているムダ=余白にこそ大事なものがある可能性が見えてきた。

これからの人生、いい「暇つぶし」ができるといいですね!

  • この記事を書いた人

つばめ

生きづらさを抱える豆腐メンタルのアラフォー主婦。夫・わたし・小1長女の3人暮らし。「思い込みの力によって人は変われるのか?」実践中。自分育てと子育ての両立が目標。いま、ワクワクする夢中なことをゆる~く発信。

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