エッセイ

自己啓発本は意味がない?読み方次第で成長速度が加速する!

読書がもたらす効果

自己啓発本不要論の声がデカい

自己啓発本。

それは個人の生き方や心のありよう、能力向上や成功のための手段を説く指南書として不変の人気があります。

年々その需要は増加傾向にあり、「単行本の年間売上ベスト30」の中で、1990年代前半では1~4冊だったのが最近では10冊前後となっているとか。(出版科学研究所調べ)

ところが、数字で表された需要とは別に、「自己啓発本」というジャンルに一種の抵抗感を持つ人が一定数いるのも確かです。

影響力のある有名人が「自己啓発本は読むだけ時間のムダ」とか発言したり、SNSやネットでも「自己啓発本不要論」の声があり、中には「自己啓発本は読書ではない」と言い切っている人もコメントで見かけました。

「自己啓発本(笑)」みたいなイメージの人は割と多いのではないでしょうか。

自己啓発本不要論の人たちは

・自己啓発本は読んだだけで成長した気になる

・モチベーションは上がるがすぐに忘れる

・成功者との違いに落ち込む

・結局行動しない

などを理由にあげています。

ちなみにわたし、筆者つばめは自己啓発本が大好きです(笑)

今まで何冊も本を読んできましたが、まさに上記の理由があてはまる。心当たりがありまくりです。

確かに、読み終わったあとはいつも、これから人生が変わるんじゃないかという期待で胸を踊らせています。希望に満ちあふれています。

でもそれが1週間たち、1ヶ月たちする頃には本の内容はさっぱり記憶にございません(キッパリ)。

行動もしておりません(キッパリ)。

読んだだけで成長した気になり、また新しい本に手を出す。

そんなことの繰り返しで、ある時ふと気づくんです。

「あれ?わたしの生活に何も変化がないぞ?」って。

本を読むことは好きです。好きな事をしているので本を読む時間はわたしにとってムダではないです。

が、しかし!

「成長しよう」という目標を持っていたはずなのに。人生に変化をもたらす起爆剤を求めていたはずなのに。

いつの間にかただ「本を読むこと」が目的になっていたんです。

自己啓発本が好きな人ってどんな人?

そもそもリアルの世界で「読書がすき!」って方はたまにお会いするけど、「自己啓発本が好き!」という方は今まで会ったことがないです。

本当は好きでも隠しているのかもしれませんが。わたしも人には絶対言いませんし。

なぜか?

自己啓発本を読みまくっているのにちっとも成長していない自分を嘲笑されるのが怖いからです。恥ずかしいんです。

「へえ~読書が趣味?何のジャンル?えっ、自己啓発本?で、いまは何の仕事してるの?(笑)」

と返されるのが怖い(泣)

わたしはエリート社員でも起業家でもないフツーの主婦で派遣社員です。

だけど昔からずっと「自分を変えたい」って気持ちが強く、その気持ちとは裏腹に行動力の伴わない自分との狭間で悩んできました。

「今の自分」に満足したことがなく、常に自分探しをしていたように思います。

自己啓発本が好きな方って仕事や日常生活におけるポジションはさておき、自分を変えたい気持ちが強く、現状に満足できず常に上を目指したい方や、より快適に生きるための方向性を見いだしたい方などが読んでいるんじゃないかと思っています。

自己成長につなげるための本の読み方

いままではただ本を読むことが目的になっていて、「1ヶ月でこれだけ読んだぞ!」という達成感に酔いしれていました。

読み終わったことで満足していた自分を省みて本との向き合い方を変えました。

思考を深めるトレーニング

自己啓発本って大体が「当たり前」のことを言っているんですよね。

その当たり前のことを切り口を変え、語られていることが多い。

「たしかにな~」とうなずき、再認識させられる。

これが大事なんです。

多くの人は悩みやモヤモヤする気持ちはあってもそれを言語化し表現することが難しいと感じていると思うんです。

ましてや悩みに対する答えをすべて自分自身で解決できるなんてムリに近い。

忙しい毎日の中でじっくり自分自身と向き合い、答えを探す時間を作ることは難しいです。

そんなうまく表現できないモヤモヤした霧のようなものを自己啓発本は「言語化」というカタチにして気づかせてくれているんです。

何をするべきかを考えるきっかけになります。

そのヒントを元にいろいろな考え方があることを知り、自分に吸収させていく。

その際、丸飲みにするんじゃなくて「自分ならどうするか?」と自分ごとと捉え、ゆっくり咀嚼しながら血肉にしていく。

作者と意見の違うところ、「自分ならこう思う」と思考を浮き彫りにすることで、「ああ、自分ってこんな風に思ってたんだな」と自分を改めて知るきっかけにもなります。

そうして他人の考え方と比較しながら自分の価値観を作っていくことが大切なんだと思います。

広く浅くよりも1冊の良書を何回も読む

ストレス解消のためとかエンタメとして読書をしている場合は除き、本って読んだだけでは意味がない。

それはわたしも痛いほど感じています。

たとえ月に10冊読んだとしても本の内容を覚えていなければ時間もお金も浪費したことになってしまいます。

ただの自己満足です。

本の知識や考え方を頭の引き出しに入れ、いつでも引き出せるようにすること。それが理想です。

10冊違う本を読んで何も残らないよりは自分にとって学びのある1冊を繰り返し読むことのほうが記憶に定着し、はるかに成長できます。

アウトプットする

読書をしたら感想を書くことを習慣にすると記憶に定着しやすいです。

自分がわかるようにメモしておくのでもいいですが、SNSやブログなどに感想を投稿したり、人に話したりすることがオススメです。

人に説明することを目的に本を読むとさらに理解が深まります。

読書感想は、SNSやブログなど、他人が読める媒体に書くべきです。そうすることでプレッシャーがかかり、ノルアドレナリンが分泌します。ノルアドレナリンは集中力を高め、記憶力を高める脳内物質です。責任感やプレッシャーがあるからこそ、自己成長が加速するのです。

『インプット大全』著:樺沢紫苑  サンクチュアリ出版

精神科医で多読家でもある樺沢先生はさらにこのようにおっしゃっています。

「読書感想を書く」ことを前提にするだけで、本から多くの情報をとれるようになります。「感想を書くときに、この部分を引用しよう!」「自分の最大の気付きはこの部分だ!」と、あとで人に伝えるために、情報を集めないといけないため、細かい部分まで読み込むように注意のアンテナが立つのです。

『インプット大全』著:樺沢紫苑  サンクチュアリ出版

わたしも「この考え方や知識を元にブログを書こう!」と思いながら本を読むと以前のアウトプットしなかったころと比べて理解の幅が深まりました。

自分と向き合っていく作業

自分が本当は何をしたいのか、どうしたいのかに悩む人は多いと思います。

「夢は何ですか?」と聞かれてパッと答えられる人がどれ程いるでしょうか。

意外と人って自分のことを分かっているようで分かっていなかったりします。

本を読むことで「この人の考え方好きだな」とか「この考え方は自分に合わないな」と自分の感性を検証できます。

「実はこんなことを考えていたんだな」と気づくきっかけにもなります。

たとえば、街頭インタビューで「〇〇についてどう思いますか?」といきなり聞かれて、スラスラ自分の意見を言うのって難しいですよね。

普段から「自分はどう思うのか?」を意識していないとパッとは出てこないものです。

思考を深めるトレーニングとともに、自分の意見を人に伝えるためのトレーニングにもなります。

「自分ならどうするか」を考えて行動する

話は最初の自己啓発本不要論に戻りますが、不要派の人たちは結局「しのごの言わずに行動しろ!」ってことが言いたいんですよね。

いくら頭の中に知識を詰め込んだところで現実を変えるのは行動のみ。

使わない知識はまさに宝の持ち腐れです。

とはいえ、本に書いてあることすべて実行するのはハードルが高いですよね。

一人一人歩んできた人生や経験が違うんだから、自分に合いそうなものを選んで取り入れてみるのがいいんじゃないでしょうか。

そうやって行動していき、自分の経験値として融合していく。

1冊で1つ行動が変わればもうけもの。

自分の考えを変え、行動できるってものすごい自己成長です。

さらに習慣化するところまでいけたら万々歳です。

それだけでじゅうぶん本の元は取れますね!

自己啓発本は心の栄養剤

わたしは毎日生活していると心にゴミが溜まっていくような感覚があります。

忙しくてイライラしたり、他人の顔色をうかがって気を遣いすぎて疲れてしまったり、うまく出来ない自分に落ち込んだり・・・

そんな負の感情を自己啓発本を読むことでキレイさっぱり洗い流してもらえる。

「このままの自分でいいんだ」という自己肯定だったり、「よし!明日からまた頑張るぞ!」と活力になっていたりします。

まさに栄養剤!心を元気にするのに欠かせないです。

わたしにとって自己啓発本は、マンガや映画を観る感覚、音楽を聴いてテンションが上がりワクワクするあの感覚と一緒なんです。

凡庸な自分の人生を変えることができるんじゃないかという一瞬の高揚感。

まさに人生を豊かにする1つのエンタメ要素として楽しんじゃってます♪

楽しみながら自己成長につながれば最高ですね!

人生って「考え方」×「行動力」

自己啓発本って自分がどう生きたいかの指標になるものでその先をどう行動するかは自分次第。

結局のところ人生に影響を与えるのって人との出会いだと思うんです。

いろんな人が世の中にはいることを知り、他人との比較で自分を確立していく。

成功者と呼ばれる人にもメンターやキーマンと呼べるような人との出会いがあるはずです。

実際にわたしも人との出会いにより今までたくさんの学びを得ました。

とくに素晴らしい人の教えを簡単に知る手段のひとつが本です。

普段の生活の中で成功者や素晴らしい人物の話を聞ける機会なんてほとんどありません。

時空を超え、距離を超え、そんな人たちの頭の中をのぞけるチャンスが数千円を出すことで簡単に得られるのは幸せなことです。

いい時代に生まれました(笑)

自分の思考のクセを知り、必要ならマインドセットし、行動していく。

長年染みついた考え方を1冊の本で変えようなんてまずムリな話。

少しづつ行動しながら自分の価値観を固めて幸せになれたらいいなと思っています。

ちなみにわたし、筆者つばめはいろんな本を読んだ結果、「頑張らない生き方」を選びました。

楽しいと思えることをゆる~く続ける。ゆるゆるの生き方。

このブログも好きな事のひとつです!

ゆっくり好きな事を味わい、ココロにゆとりのある生活をこれからもしていきたいです。

あなたはどんな風に生きたいですか?

  • この記事を書いた人

つばめ

生きづらさを抱える豆腐メンタルのアラフォー主婦。夫・わたし・小1長女の3人暮らし。「思い込みの力によって人は変われるのか?」実践中。自分育てと子育ての両立が目標。いま、ワクワクする夢中なことをゆる~く発信。

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