サーカスの象の話(鎖につながれた象の絵本の寓話) サーカスの象は、ロープで杭につながれてじっとしている。 杭を引っこ抜くだけの力を持っているのに、なぜその力を発揮して逃げ去らないのだろうか? 答えは簡単。 「自分にはたいした力がない」と思い込んでいるからだ。 象は子どものころ、鎖で杭につながれて毎日を過ごす。 小さいのでたいした力がなく、杭を引っこ抜くことができない。 象は大きくなってからも、その思い込みにとらわれ続ける。 調教師はそれを知っているから、鎖のかわりにロープを使って象を杭につなぎとめる。 大 ...