エッセイ

【サーカスの象の話】思い込みが可能性を奪う。「鎖につながれた象」の話から学ぶ教訓とは

サーカスの象の話(鎖につながれた象の絵本の寓話)

サーカスの象は、ロープで杭につながれてじっとしている。

杭を引っこ抜くだけの力を持っているのに、なぜその力を発揮して逃げ去らないのだろうか?

答えは簡単。

「自分にはたいした力がない」と思い込んでいるからだ。

象は子どものころ、鎖で杭につながれて毎日を過ごす。

小さいのでたいした力がなく、杭を引っこ抜くことができない。

象は大きくなってからも、その思い込みにとらわれ続ける。

調教師はそれを知っているから、鎖のかわりにロープを使って象を杭につなぎとめる。

大きな象にとって、杭を引っこ抜くくらいたやすいはずだ。

しかし、象は「自分にはたいした力がない」と思い込んでいるから、何もせずにじっとしている。

「自分を磨く方法/著:アレクサンダー・ロックハート」より抜粋

この話は、もともとホルヘ・ブカイ氏が書いた「鎖につながれた象」というスペインの絵本の寓話です。

(参考記事:名言ノート 「鎖につながれた象」)

この話から読み取れる教訓は、「マインドブロックの恐ろしさ」です。

マインドブロックとは、自分で自分に制限(リミッター)をかけている状態の事。

先入観や思い込みを幼いうちに植え付けられ、「できない」という固定観念に囚われてしまっています。

確かに昔はできなかったかもしれない。でも大人になった今は?

マインドブロックの恐ろしさはそう考えることさえもできない所です。

いつの間にか心が見えない鎖でつながれ、解こうとする思考に至らない。

将来かなえたい夢があり、周りに話すと「何をバカなことを。現実を見たら?」と一蹴された経験をもつ方もいると思います。

言葉での鎖というものは強力で、加えて「ムリ、できない」という出来事に遭遇していくとだんだん夢を諦める方向に行ってしまいます。

自発的に行動することを恐れ、無気力になり「どうせ何をやってもムダだ。」という思考になってしまう可能性があります。

これを「学習性無力感」といいます。

まさにこのお話の「鎖につながれた象」状態ですね。

固定観念に囚われず視野を広くもつ

思い込みや先入観がいかに自分の可能性を狭めているかに気づき、行動すると世界は広がっていきます。

「みんながやっているから」などの理由だけで思考停止で行動したり思考の自由を奪われたりしないようにする。常に考え、多角的にいろんな角度から物事を見ることが大事です。

また、常識という名の自分の考えを相手に押しつけていないか省みる。

誰かが挑戦しようとする姿勢を見せたら否定せずに応援してあげられるように。

相手を心配して否定している場合もありますが、本人の意思を尊重し、どうすれば実現可能か一緒に考えてあげられる思考になれたら最高ですね。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

  • この記事を書いた人

つばめ

生きづらさを抱える豆腐メンタルのアラフォー主婦。夫・わたし・小1長女の3人暮らし。「思い込みの力によって人は変われるのか?」実践中。自分育てと子育ての両立が目標。いま、ワクワクする夢中なことをゆる~く発信。

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